200名のアンケート投稿の結果が出ましたので報告します。
上記が要点ですが以下に詳細を説明します。
アンケート投稿者は男性69名、女性127名(未記載4名)で約2/3が女性でした。この男女差は扁摘パルスを受けている患者さんの男女差を反映しているのか、あるいは女性の方が男性よりもインターネットを用いた情報収集に熱心でアンケート調査に協力的であることを反映しているのかもしれません。
年齢は30歳代(78名)が最も多く、次いで20歳代(47名)、40歳代(40名)の順でした。
都道府県別では群馬県、富山県、奈良県、島根県、佐賀県の5県を除く全国42都道府県にお住まいの扁摘パルス治療を受けた200名のIgA腎症患者さんからアンケート投稿を頂戴しました。なお、ベスト3は東京都25名、大阪府19名、神奈川県17名でした。また、アンケート投稿のなかった5県においても、現在ではそれぞれに大学病院や天理よろず病院など扁摘パルスの実績のある施設があり、私たちが1988年に扁摘パルスを初めてから22年が経過しましたが、もはや扁摘パルスはどこの県に住んでいても受けることができる治療になったことが伺われます。
しかしながら、特に早期のIgA腎症に対する治療の積極性は全国の施設により今でもかなり異なりますので、実際に治療を受ける際にはそこの施設の実績の多少よりも、患者さんにとって納得の行く説明をしてくれる医療機関を選ぶことが重要です。