「Recent Advances in IgA Nephropathy」
( World Scientific 出版社 )
IgA腎症の病態と扁摘パルス療法
( メディカル・サイエンス・インターナショナル )
当ホームページでは扁摘パルス治療をお受けになった患者さんを対象にアンケート調査を行っています。あなたの体験を現在治療中、あるいはこれから治療を受けるIgA腎症の患者さんの診療に役立てることが目的です。
近年、扁摘パルスは全国で行われるようになりましたが施設により方法が異なり、治療効果や副作用なども異なっているようです。このアンケート結果は患者さんのみならず医療者側にも将来、役立つと確信しております。
扁摘パルスアンケート「第2回中間報告」につきましてはこちらからご覧ください。
(1)扁摘パルス療法により、IgA腎症の寛解・治癒をめざす患者さんの羅針盤となる
(2)わが国のIgA腎症による新規透析導入患者数を限りなくゼロに近づける
IgA腎症は長い間、生涯治らない疾患とされて来ました。しかし、近年の扁桃摘出・ステロイドパルス併用療法(扁摘パルス)の普及により、早期の段階であれば寛解・治癒を目指すことが可能な疾患であることが明らかになっています。
しかし、扁摘・パルスに対する医療機関の取り組みは国内の地域間で大きな格差があり、治る段階のIgA腎症を治らない段階のIgA腎症にまで進行させてしまう残念な現実が現在も尚、存在することは否めません。こうした現状を鑑み、私たちが1988年より20年間かけて仙台社会保険病院腎センターにおいて約1500例の扁摘パルス療法の実践を通じ蓄積した経験知にもとづいた、全国の医療現場に役立つ、情報の発信を目的として「IgA腎症・根治治療ネットワーク」を設立する運びとなりました。